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小浦 寛之; 橘 孝博*
RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.39, P. 30, 2006/05
われわれが開発した原子核質量模型を用いて崩壊,崩壊,陽子放出,自発核分裂の各部分半減期を計算し、核図表上において予想される崩壊様式の系統的な性質について議論した。今回の計算の結果、いわゆる二重閉殻超重核[114]が星の超新星爆発等で起こるとされる速中性子捕獲過程(r過程)元素合成で生成しうるかどうかという問題に対し、崩壊経路上に存在する核分裂領域によりほとんど生成されないであろうという結論を与えた。これは現在の自然界に超重元素が存在するかもしれないという可能性の根拠の一つを否定するものである。また、全半減期についても調べ、安定核と予想される核種のうち、Dsが100年程度で最長寿命という結果を得た。さらに原子核が有意な寿命を持って存在しうる限界についての考察を行い、例えば1ナノ秒程度以上の寿命を持つ原子核の原子番号の上限は、[114]近傍においては、自発核分裂のために130136前後程度であろうという結論を与えた。